会　長木野　昌也

　大阪府病院協会のホームページを訪問していただきありがとうございます。当協会は、昭和30年に任意団体として設立され、昭和45年に社団法人に改組されました。そして平成25年に一般社団法人として認定され現在に至っています。令和6年4月現在、大阪府下の大学病院、国公立病院、公的病院と民間病院合わせて321の病院が加盟し、病院協会設立の理念の達成に向けて活発に活動しています。

　大阪府病院協会の使命は府民の安全と安心を確保すること。それを実現するために、大阪府下の病院が一致団結して医療活動の充実と病院医療の質の向上に取り組むことです。医療は目覚ましい勢いで進歩しております。急速に進歩する医療の成果を現実の医療で実現するためには、病院間の連携と協力が欠かせません。どんなに優れた病院といえども、その病院単独では全ての疾患に完全に対応することは困難です。私たちは、個々の病院が持つ特徴を活かし、足らないところは病院間の連携を通じて補完する。大阪府下の病院が一体となり、地域で完結する医療を目指しています。その目的を達成するため、大阪府をはじめとする行政や医師会、歯科医師会、薬剤師会や看護協会等、医療関連団体と積極的に連携し、一致協力して個々の課題に取り組んでいきます。

　現在、病院を取り巻く環境は厳しさを増しております。国民経済は一向に改善の兆しはなく、国民の平均所得は下がり続けています。このような状況の中で、コロナ感染対策に加え、ロシアとウクライナ、さらには中国や北朝鮮をめぐる世界情勢と現在の我が国が置かれた現状を考えますと、これからの病院経営を取り巻く環境は危機的な状況が差し迫っていると考えています。個々の病院が自らの責任を果たすためには、健全な経営を維持することが前提です。このような時期だからこそ、国公立、公的、民間病院が加盟する大阪府病院協会の存在する意義があります。

　医療は地域社会における社会的共通資本です。地域で医療を完結するために大阪府下の病院同士がそれぞれの機能を理解し、互いに協力し合って地域医療を守ることが求められています。

　皆様のご支援とご指導により責任を果たして参る所存です。

　どうぞよろしくお願い申し上げます。